注文住宅はここまで値切れる
大手住宅メーカー4社の値引き限界額を暴露します。
また、値切るための手順もお教えします。
実際に私もこの値引き額で家を建てました。
メーカーの言い値は最高値だと思って下さい。
もくじ
家を建てたくなる前に行動しよう
住宅の値引きは「時間と手順」が決め手となります。
短時間で値切るのは不可能です。
最低でも家を建てる1年以上前から動き出しましょう。
また、値切りの手順を把握していないと絶対に値切る事が出来ず住宅メーカーの言い値になってしまいます。
では、どうすれば良いのか説明していきます。
①建てたい家のジャンルを絞る
家の構造には大きく別けて鉄骨と木造が有ります。
まず最初にどちらにするか決めます。
値段交渉をする際ジャンルを絞っておくと住宅メーカー同士がライバルメーカーを意識し値下げが加速していきます。
②住宅メーカーを4社に絞る
本当に自分が建てても良いと思った住宅メーカーを選定します。
住宅展示場や完成見学会に参加してみるのが良いでしょう。
メーカーを絞る際は、なるべく同じレベルの知名度(値段)のメーカーを選定して下さい。
ちなみに私は軽量鉄骨で家を建てると決めていたので「セキスイハイム」「パナホーム」「トヨタホーム」「ミサワホーム」の4社を選定しました。
③完成見学会は参加するべし
各住宅メーカーが実施している完成見学会は、率先して参加する事をお勧めします。
間取りなども参考になりますし、それぞれの住宅メーカーの特色を把握する事が出来ます。
また、購入意欲のアピールにもなり値段交渉にも繋がります。
④各社同じ間取り(延床面積)で見積もりを
住宅価格は坪単価で表現されます。
安値が売りの住宅メーカーで坪単価40万円、大手の住宅メーカーで70万円が平均的な価格と言われています。
延床面積が極端に違う間取りで相見積もりをとると、住宅設備(キッチンなど)の金額的割合が大きくなり、平等な比較(坪単価算出)が出来なくなります。
そうしますと、営業もそれを理由に値引きを渋る事があるので、見積もりは同じ間取り(延床面積)で取りましょう。
※見積もり内容確認時は必ず設備の仕様や種類も確認して下さい
⑤他に検討している住宅メーカーを伝える
これが非常に重要となります。
他に競合メーカーがいるといないでは値引き額、値引き速度が全く違ってきます。
1つのメーカーに絞ってしまうと大抵がメーカーの言い値になってしまいます。
また「他のメーカーも検討している」という言葉だけだと押しが弱いので、各社で見積もりを取りそれぞの「値引き金額」を伝える事が重要です。
⑥値引きが限界と感じたら
正直、営業マンだけでの値引きは限界があります。
最終値引き金額の7割位までは値引き出来ますが、それ以上は厳しいです。
ではどうするのか?
営業マンの上司を呼んでもらい、購入する意思が有る事を伝え更なる値引きをお願いします。
私の場合、4社とも上司が登場し、その後100万円近くの値引きがありました。
各社値引き限界金額は
なかなか土地が見つからなかった事もあり、1年近く値段交渉した結果になります。
恐らくこれ以上の値引きは厳しいと思われます。
本当は見積り書を掲載しようと思いましたが、メーカーからクレームが来そうなのでやめました。
では公開します。
下記は延床面積約40坪での値引き金額です。
セキスイハイム値引き金額
360万円
4社の中では値引きが一番少なく難航しました。
当時から「静岡県注文戸建て建設実績NO.1」を売りに販売しCMもばんばん流しているので値引きしなくても契約がとれているのかもしれません。
また営業がとてもよく細かいところまで気配りしていました。
パナホーム値引き金額
410万円+地盤改良費50万円
4社の中では一番値引き金額が大きく最終的に地盤改良費も50万円値引きしてくれました。
ただ、元々の値段設定は1番高いです。
トヨタホーム値引き金額
400万円
一番早くこの金額まで値引きしてくれましたが、これ以上は絶対値引きできないとの事でした。
他社と違い営業マンが図面を書いたりしているので、細かい要望や「出来る、出来ない」を把握していて、打ち合わせがスムーズに進む印象が有ります。
ミサワホーム値引き金額
400万円
トヨタホームと同金額の値引きでしたが、元々の値段設定が高いので同じ予算だとトヨタホームより延床面積が狭くなります。
ミサワホームは木造と鉄骨が有りますが、木造の方が自由度が高く完成見学会ではオシャレな家が多く有りました。
「建築条件付き」の土地に注意
「建築条件」の付いた土地は無条件で決まられたメーカで家を建てなければいけないため、メーカー同士を競合させる事ができません。
つまり、メーカーの言い値で家を建てるしかないのです。
なので私はあまりオススメできません。
住宅展示場は参考程度に
「家を建てたい」
って思ったら、まずは住宅展示場に行く方が大半を占めていると思います。
そこで家を見て誰もが「これがいい」って思うでしょう。
それはそうです。
そう思わせる家を展示しているのだから。
広くて贅沢な吹き抜けを設置し、一般の住宅では多用しない贅沢な装飾品を使用しています。
展示場の家をそのまま建てるといくらになるのか聞いたところ、殆んどの家が6000万円以上との回答でした。
一般人の私には有り得ない価格です。
また、展示場レベルの家に住んでいる人って周りにいますか?
なかなかいないですよね。
住宅展示場の家は延床面積が70坪近くあり、その家を建てるには100坪以上の土地が必要になります。
なので間取り等はあまり参考になりませんが、使用している外壁や内装部品等を確認したり、各メーカーのセールスポイントが展示してあるので、それらを把握する視点で行かれるのが良いでしょう。
契約は慎重に
契約は絶対に焦ってはいけません。
契約後は1円も値引きしてもらえないので要注意です。
「今契約してもらえれば・・・です」
と言う言葉が出てきますが、今でなく後でもその条件は殆んどが通ります。
もう値引きが限界と感じたらこちらから
「今契約するので・・・して下さい」
と逆にお願いしてみましょう。
まとめ
最初に提示される見積りで、既にどのメーカーも100~150万位は値引きされていますので、この金額は家の値段に折り込まれていると思われます。
家の大きさにもよると思いますが、大手の住宅メーカーは延床面積約40坪で400万前後は値引き出来ます。
ただし、400万に到達するまでには営業マンと半年以上、回数にして約20回位は打ち合わせをしなければ達成できません。
なのでマイホーム計画は時間に余裕をもって立てる事をオススメします。